2010年3月 3日 (水)

続 志らく百席第一回へ

2010 今日から「続志らく百席」が始まりました。百席終わるまでには5年以上の歳月がかかるので、頑張らないと途中であの世ということになりかねません。病気持ちの私としてはまず百席をにぎわい座で楽しめるようにという目標が出来たわけです。

今日の演目は「鮑熨斗」「青菜」「唐茄子屋政談」の三つ。私にとっては初めての演目ばかりなので、評価のしようがないのですが、「鮑熨斗」が一番志らくらしかったような気がします。いつ聴いても思うのですが、この人の演ずる若旦那や与太郎のアホさ加減は本当に堂に入っていて、人の良いアホだなあと観客に思わせるのに十分な話し振りです。5月にある第二回が楽しみです。

Photo さて、3月に入り、そろそろ春本番も間近、ということで、春らしい色と暖かさを兼ね備えた紅花紬を着てみました。紅花と藍で染めたもので、二藍というのでしょうか。私の好きな色の着物です。帯は春を意識して満開の染井吉野を描いた染帯。Photo_3 紅花紬も真綿紬なので、横浜あたりでは3月いっぱいの着用です。4月になると汗ばむようになり、やはり生糸系の紬が着易くなります。

着物:紅花紬(新田秀次作) 帯:桜の染帯(渋柿庵) 帯締め 綾竹平家経巻(平田組紐)

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2010年2月20日 (土)

きもの同窓会

2年ぶりの同窓会になります。

その二年の間におとうさまを亡くされたり、会社が潰れてしまったり、私のように病気をしたり、花の独身生活に終止符を打ったり、と本当に諸行無常です。

内心の悩みなどはともかく見た目はさして変わりなく、30代から70代までの6人が着付けの恩師を囲んで楽しいひと時を過ごしました。会場は「北海道」という居酒屋(?)。庶民的な気楽なお店です。体調を崩していた友人も頑張って着物姿で現れほっと一安心。先生がおっしゃるには、着付けを習った仲間というだけで12年も交流が続いているのは珍しいとのことで、「個性豊かな人の集まりなので、返ってうまくいくのでしょう」とのこと。いちど出来たご縁です、着物という共通の趣味を通してこれからも仲良くお付き合いして行きたいものです。Photo

本日の装いは気楽な着物でということで皆さん紬でした。私もたぶんこれが今期の着納めになるだろうということで、とても暖かい飯田紬にしてみました。

着物:飯田紬 帯:椿柄の染帯 :帯締め:綾竹経巻

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2010年2月 3日 (水)

連日の落語三昧/柳亭市馬、立川談春独演会へ

2日、前夜から降り続き、朝には3cmほどの雪が我が家の庭にも積もり、底冷えのするに日なったのですが、幸い落語に出かける夕方には道路の雪はすっかり溶け、着物で出かけたい私は一安心。

2_2さわやかな人柄と綺麗な語り口で私のご贔屓の柳亭市馬さん、欠点は(?)落語以外に歌が入ること。たまにはいいのですが、毎回となるとちょっとうざい。今回のゲストがまたまた白山雅一という歌謡声帯模写の長老ということで、うーん、かなりの時間二人の歌合戦に割かれるのかな、と心配したのですが、なーんと今回は真面目に二席歌なしでのうれしい独演会でした。 演目は一目上がり七福神または軸ほめとねずみ穴の二席。まず一目上がりから軽く入って、ねずみ穴でぐっと引き込みました。落語通ではありませんので、余りたいしたことはいえませんが、なかなかよかったです。市馬さんはなにをやるにしても余り力んだ感じがしないのですが、そこが彼の持ち味なのでしょう。

Photo

そして本日3日は当代第一の人気落語家、立川談春です。彼の高座がある月は電話でのチケット取りはなかなか繋がらなくて、他の噺家のチケットもとりにくくなります。ゆえに談春の高座のある月はにぎわい座までわざわざ出かけてチケットを入手します。今月もそうやって手に入れたものです。

さて、今日も昨日に負けず寒い日になりましたが、にぎわい座は熱気ムンムンの満員御礼。今年初の演目は最近はやり(?)の鰍沢大工調べ。鰍沢は余り好きな演目ではありませんが、志らく、三三、と聴いたことがあります。このなかでは三三が今の所一番かな。ちょっと物足りなかった・・それにくらべて大工調べのほうは江戸っ子のべらんめえ口調が見事でなかなかよかったと思います。彼にはこちらの落語のほうが向いているのではと素人目には思えました。Photo_2

Photo_7 さて、この二日間の着物はといえば、2日は飯田紬に母から譲られた50年物の西陣の紬の帯。前回着用のときは濃い目の帯締めにしましたが、今回は春待ちを意識して明るい色目の経巻幽玄染めにしてみました。帯締めひとつで随分感じが変わるものです。

そして本日3日はやはり母から譲られた染紬にコプト模様の名古屋帯。綺麗にお手入れし袋帯を名古屋帯に仕立て直したものですが、なかなか良い帯に変身しました。帯締めは貝の口雲形にして引き締めてみました。

 

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2010年1月 5日 (火)

今年の初着は白大島/横浜ショッピング

年末の活躍が響いて(これはもう結婚以来毎年のこと)ぐったり状態でしたが、、頑張っておさんどん三昧の三が日が終わり、そろそろ自分の時間を楽しみたいと着物仲間との初顔合わせをかねて年末から預けてあった品物をとりに横浜へ出かけてきました。昨秋から体調が悪く、不眠とお腹の調子で悩んでいる友人を励ます目的での外出でもあります。

お昼にその友人と彼女の好物のお寿司をいただいたのですが、やっぱり余り食が進まないようで、なぐさめようもなく、病気に関しては無力な友情を思い知らされました。それでも少しでも相手の身になって心配してあげられる心を持ってはいたいと思うのですが・・

Photo

Jpg着物はお正月初めての外出を意識して爽やかな白大島にしました。よくあるカラフルな白大島とは違って全くのモノトーン、12マルキの絣の技で見せる大島です。帯も初春を意識して”清粧”と名のついた縮緬の四君子柄の染帯。全体に白っぽい感じなので、帯締めで引き締めて見ました。最近は白大島というと単衣や春爛漫のころに着ることが多いようですが、ものの本によれば、本来はお正月から春にかけて着るものだったようです。爽やかな白が新しい年を感じさせ、私はいつもお正月に手を通すことにしています。

今日手に入れたのは平田竹峯さんの帯締めと伊と忠のおしゃれ草履。両方ともものすごくお値打ちに手に入れたのですが、やっとひきとりました。(ほんとに、いつもこの調子なんです!)素敵なお品ばかりなので、そのうち紹介いたします。

遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します!

着物:白大島(恵織物) 四君子柄の染め帯(羽田 登作) 帯締め(鎧組 平田組紐)

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2009年12月13日 (日)

東京手描き友禅/小倉染芸へ

Img_2658 今年の9月横浜のデパートで開かれた展示会にふらりと入って、すっかり魅了された東京友禅染作家、小倉貞右さんの作品。初めてお会いしたというのに小一時間話がはずみ、その作品のモダンさ、華やかさ、それでいて伝統をきっちり踏まえた美しさもさることながらそのお人柄の良さにもほれ込んでしまいました。そんな出会いがあって、3か月、呉服担当者のお誘いで友人と二人工房をお尋ねする機会を得ることができました。着物に詳しい方なら当然ご存知でしょうが、東京友禅の工房の多くは神田川沿いにあります。小倉さんの工房もその近く、高田馬場にあり、横浜からですとちょっとした小旅行気分で訪れることができます。もっとも今は湘南新宿ラインという便利なものが走っているので、時間的にはあっという間ですが・・

工房というとなんだか昔ながらの工場みたいなところを想像して行ったのですが、瀟洒なお宅の一角に作業場が作ってあり、それも畳敷き。友禅台といわれる台で作業するには畳のほうが仕事の効率がよいのだとか。手描きに使う筆や刷毛を見せてもらい青花で描かれた下絵に線描きで挿していくところを実演していただいたのですが、それはそれは軽やかなもの。息を止めて一気に筆を運んで行くようです。

小倉さんから今回東京友禅について学んだこと

①私は東京友禅というと地味で藍と白、茶を主に使った定番のものしか浮かばなかったのですが、今は作家がそれぞれの個性を生かして製作しており、多種多様だとのこと。東京で作られているから東京友禅だというくくりが一番あたっているかも・・・

②小倉染芸ではゴム糸目糊を主に使っています。それには理由があって昔からの糸目糊だとゴム糸目糊とは工程が違ってきて、地染めが後になる。小倉さんの場合とくに地色にこだわるので、先に地染めをするゴム糸目糊のほうが模様挿しの色とのバランスを見る上で効率よく行く。ただし、既製品のゴム糊だとどうしても平面的になるので、工房独自の配合の糊を作っているとのこと。

③手描きをするための刷毛はなんでもよいというわけにはいかない。その専門の職人さんが辞めてしまい、数年分の買い置きはあるが、今後どうするかが問題だとのこと。東京友禅は一人の模様師が作品を作っていくというイメージがあるが、やはりいろいろな専門分野の職人さんとのコラボレートなので、一角が崩れると大変なことになる。

おいしいお食事をご馳走になり、奥さまのおいしいお茶を頂き、念願の桜ねず地の楊柳の単衣を特注して15時ごろ工房を後にしました。ただしこの着物地が染め上がるのは来年の9月。楽しみはゆっくりと味わうほうが人生は豊かになるかもしれませんね。

Photo_2Photo今日の着物: 紅花紬(新田秀次作) 帯:南風原花織(大城哲作)と南北の競演となりました。                                                  

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2009年12月 5日 (土)

行きはよいよい、帰りは雨んなか・・/柳家権太楼独演会へ

05_s 今月の落語は3日から2日おきに三回。その第二回目が権太楼の独演会。といっても前座の柳家おじさん、小権太、ギター漫談が入りますが、全体として高レベルな独演会でした。前半の禁酒番屋は二番煎じに似た滑稽物。こういう演目は権太楼のお得意分野でしょうから期待にそぐわないおもしろさ。ご本人によれば、話の最中に本日のメイン演目、文七元結の段取りを考えていたそうで、ちょっと話がよれよれになってしまったとのことですが、なんのなんのなかなか愉快な楽しいできでした。中入り後の文七元結は私の好きな演目で今まで立川生志、柳家喬太郎などで聴いたことがあります。毎回途中で涙がぽろりとこぼれる人情あふれるお話ですが、さすが権太楼、終わったときの拍手は盛大なものでした。良い落語会だったとおもいます。

Photo

今日は午後から雨になるというので、飯田紬に羽織を着て、雨コートをもってでかけました。行きはなんとか雨にあわずにすみましたが、落語が終わった午後4時ごろにはしっかり雨が降っていました。帯は椿の縮緬の染帯、帯締めは平家経巻です。

近頃はコートより、羽織の方が気軽に纏いやすく好きなのですが、あるのはこれ一枚。母の単衣の小紋を仕立て直して羽織にしたものです。

着物:飯田紬(市原亀之助商店) 帯:椿の縮緬の帯(渋柿庵)帯締 平家経巻(平田組紐)

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2009年12月 3日 (木)

三三背伸びの十番/雨降りの心寂しい日でした

03_s 本日は柳家三三背伸びの十番の最終回。ゲストが師匠の小三冶だったため前売り完売の盛況。横浜は雨で小寒い日でしたが、ほとんど空席はありませんでした。前座が立川談春の一番弟子、こはるちゃんだったのには驚き。彼女も聴くたびにうまくなっているようです。

演目は三三、道具屋 ゲストの小三冶は穴どろ、そしてとりに三三の鰍沢。三三は師匠がゲストということでかなり熱が入っていました。鰍沢は志らくで聴いたことがあるのですが、演目的には余り好きなほうではありません。がなかなか良い出来だったと思います。初めての小三冶はお茶を飲み飲みの熱演でした。間のとり方がやっぱり一枚上手のようなきがします。

近頃少し悩み事があり、気力にかけていますが、頑張って着物は着ていきました。染紬の小紋と帯は黄土色地の紬の帯。両方とも着易い着物ですから、トーンダウンの時には助かります。Photo_3            

着物:ブルーグレー地の紬の小紋(母から譲られたもの)帯:西陣の紬の帯 帯締:栗梅(道明)

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2009年11月10日 (火)

ぶらりと横浜ショッピング

明日から二日ほどはお天気が崩れるというので、思い立って横浜までショッピングに出かけてきました。やらなくてはならない仕事は早めに片付けておいたほうが楽だろう、ということで、早々とお歳暮の手配を済ませ、家人のシャツを一枚買ってきました。すこぶるつきのめんどうくさがりや、お洒落感覚なしの家人のものを選ぶのは殆どが私の仕事です。それにしても髪は半白、お腹ぽっこり、派手目のものは嫌いという具合なので、選択肢は余り多くありません。あっと言う間に決定です。まあ、ご本人は余り不満ではなさそう(というより興味がないので、着易ければOKなのです)なので無事お役目は果たしたことになるのでしょう。

Photo せっかくお出かけするのだからと今日も着物で出かけました。お気に入りの琉球紬です。この着物の製作者は大城 哲さんですが、父親である故清栄氏が結城紬の技法を結城地方まで行って研究し、経糸、緯糸手紡ぎの琉球本紬を完成させたのだそうです。祖母である大城 カメさんは斬新なデザインで知られた方だそうですが、孫の哲さんは父親が完成させた紬と祖母のデザイン力を受け継ぎ新感覚の琉球絣をつぎつぎと生み出しています。この紬も反物のときより身に纏ったときのほうが、華やかさが出る素敵なデザインの着物です。かなり薄手ですが温かく、これから春先まで重宝する着物です。

着物:琉球紬 (大城 哲作) 帯:がまずみの染帯(渋柿庵) 帯締:真砂子(平田組紐)

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2009年11月 3日 (火)

柳家権太楼一門会/晩秋の気配濃厚です

Photo 権太楼のファンですが、一門会へ出向くのは初めてです。つまらないと(下手だと)座っているのが辛いなあ、とちょっと心配しながら出かけたのですが、これがなかなか楽しかった。全員が長屋もので勝負というのが、権太楼一門らしい。前座の柳家おじさんはちょっと声が高すぎて私には聞きづらい。我太楼の「短命」、甚語楼の「締め込み」右太楼の演目は初めてだったので分からないのですが、それぞれよいできだったと素人のおばさんは評価しています。特に甚語楼の[締め込み」はこの人の個性に良く合った演目だと思いました。この一門会は年に一度にぎわい座であるそうですが、来年もぜひ聴いて、その進歩ぶりを拝聴したいものだと思っています。オオトリの師匠、権太楼は「二番煎じ」でしっかり楽しませてくれました。この人は長屋物がやはり秀逸だと思います。12月の高座も楽しみです。

さて、11月になると秋のメランコリーでしょうか、気分が晴れず、(昨年もそうでした)することなすこと、すべてがうまくいきません。こんなときは着物も綺麗に着られず、身支度に手間がかかります。今日から急に寒くなり、1日にいったん引っ込めた飯田紬を着ていくことにしたのですが、この着物に初めて合わせる母譲りの西陣の紬の帯がいつものようにさっと結べず、幸先の悪いスタートとなりました。なにかぱっと楽しいことがあって気分がほぐれるとまたいつもの元気を取り戻すことでしょう。Photo_2

本日の着物:信州飯田紬 飯田格子と呼ばれている格子柄。手紡ぎ、草木染の素朴な紬です。

帯:西陣製の紬の帯 母から譲られたもの

帯締:真砂子(平田組紐)

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2009年11月 1日 (日)

第33回志らく百席へ/今月からは真綿紬の季節です!

Photo 途中からですが、百席を皆勤しようと決めていた志らくの独演会。今日で98席終わります。演目は「二人旅」と「双蝶々」の二席。確か歌舞伎にも双蝶々という演目があるはずですが、まったく関係ないということです。志らくさん、昨日から咳と熱で体調が悪いらしく、二人旅は途中で方向性を間違えたらしく、ちょっとめちゃめちゃ、あとの双蝶々は1時間の熱演でしたが、どうも私には迫り来るものがない。普段はやたら感情移入の激しいわたしのはずですが、この無感動はなんなのか・・単に私の醒めた気持ちのせいなのか、あるいは演者に何かが欠けていたせいなのか・・万人を感動させるのは本当に難しいものですね。来年1月の最終回に期待します!

Img_2614 さて本日の装い。天気予報では11月に入ると寒くなるということだったので、初秋に主に着た御召から真綿紬へ衣更えです。初日の今日は予定では飯田紬を着ていくはずでしたが、なんと予想外に温かかった今日は着てみると暑苦しく、急遽、染紬に変更。これも真綿紬で温かいのですが、信州よりは軽めの感じです。何枚かある真綿紬を着比べて温かさの順位をつけておくと便利かもしれません。

Img_2616 着物:母から譲られたもの 帯:花兎模様の染帯(渋柿庵) 帯締:平家経巻(平田組紐)

これから寒くなる季節、帯揚げを暖色系のピンクにして季節感を表現してみました。

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