2009年7月 1日 (水)

久しぶりの談春

Img_2439 かなり必死にならないと手に入らない立川談春のチケット。2月からご無沙汰になっていたので、気合を入れてとったのですが、やはり2階席しか残っていませんでした。まあ補助席よりはいいだろうということで、5ヶ月ぶりに聴きにいったのですが、私的にはちょっとテンションが落ちていました。これは単に談春の演目がどうのこうのというのではなく、自分自身の心理状態から来たものなのかもしれません。

本日の演目は”唖の釣り”に”らくだ”です。前者はちょっと前に志らくで聴いたことがあります。かなりの熱演でしたが、どうも与太郎のあほさ加減は志らくのほうが合っているような気がしますが、どうでしょうか。そして有名な演目なのに本日初体験なのが”らくだ”。正直いって私には余りこの演目は合っていないような・・8月に同じらくだを市馬で聴くことになっていますが、彼がどんな演出をして談春との違いをだすかが興味のあるところです。私は談春はやっぱり人情物がいいなあ。以前聴いた”たちきり”は本当によかった・・ほろりとして、ちょっと色気があって・・

PhotoPhoto_2  7月に入ったということで、今日から薄物です。気分的に白っぽいものは着る気がしなくて、迷った挙句、濃い目の色合いの琉球絣にしました。手前味噌になりますが、母の着物も何年も着続けてくるとおととしより去年、去年より今年、とだんだん似合ってくるから不思議です。

着物:琉球絣 母から譲られたもの

帯:薄いグレー地の紗の名古屋帯(帯の岩田) 帯締め:帷子錦(平田組紐)

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2009年6月17日 (水)

2009年夏、新作帯締め

Photo 半年ごとに新作を紹介していただいているおなじみ江戸組紐の平田竹峯さん。もうお知り合いになってからかなりの年月が経ちますので、手持ちの帯締めもかなりの数になりました。着物を着始めた頃は帯締めなんて5,6本もあれば使い回しが効くだろう、と軽く考えていたのですが、着物にどっぷり漬かるに連れ、小物にもうるさくなってきて凝るようになってしまいました。これはあくまで個人的な好みの領域に入りますが、私は世間一般で人気のある道明製より圧倒的に平田組紐の方が好きです。道明も使い勝手、締め具合の点ではさすが、と思わせるところがありますが、平田組紐とのはっきりとした違いはやはり”色”です。平田製のほうが日本の色の控えめな色調、奥深さを表現していると私には感じられます。平田氏によれば長崎盛輝という学者の色見本を使っているとのこと。そして中国産の絹はいっさい使わず、群馬県産の最高級の絹を使って作られています。

今夏の新作のひとつ、地内記斜子(じないきななこ)組と銘の付いた一本。大正時代の復古だそうで、製作されるのは60年ぶりとのことです。締める時期は4月から10月、紬、小紋などのお洒落着に。私の下手な写真ではそのよさが正確にお伝えできないのが残念です。

Photo_2

今日は帯締めを引き取りに行った際に友人とお昼をしてきました。着物、帯は前回と同じ取り合わせですが、帯揚げ、帯締めを換えて気分一新。

帯締め:小桜(燻しの金が入って少し艶やかに・・)平田組紐製

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2009年6月13日 (土)

楮布織/折田一仁さんの技

Img_2427 久し振りに本当に楽しい日になりました。(なによ、いつもいつも楽しんでるくせに・・と言う声が聞こえそうですが・・)すっかり和服の魅力にはまったわたし。おなじみの呉服担当者に言わせれば、首までどっぷり浸かっているそうですが、浸かるほど好きになるものがあるうちはまだまだ人生に色ありですよね。

ご招待を受けて夏恒例の行事、料亭滝川で催される着物展示会に着物友達二人と出かけてきました。今回の目玉は越後小千谷市で原始布の一種、楮布で帯を織っていらっしゃる折田一仁さんの実演販売。有名な持統天皇の、”春過ぎて夏きにけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山”という和歌に出てくる白妙の妙は栲(たえ)と書き、和紙の原料である「楮」のことだそうで、この楮の皮を使って太布(楮布)が織られていたということですが、紙や布の製造にかかわりの深かった忌部氏ゆかりの地四国で古来ほそぼそと織られていたのも昭和40年以降その生産が途絶えていたとのこと。これを復興させ、製品化したのが一仁さんの父上、強氏。一仁さんはまだ38歳の若さだそうですが、(とてもハンサムなのでもっと若くみえました)この道14年、独自の感性と技術を磨き素朴でありながら、モダンな感覚の楮布織を製作していらっしゃいます。

明るく人懐っこい方でいろいろお話もでき、楽しいひと時でしたが、残念ながら今回は購入できませんでした。ひとえに懐の具合という理由からです。友人の一人が手に入れましたので一緒に購入した素敵な能登上布とあわせてお披露目してくれるのを楽しみにしていますPhoto_3

Photo

本日の装いは夏紬に藍染古代和紙の帯。楮布の実演があるというので母からの和紙の帯を合わせてみました。折田さんに見て頂きましたら、諸紙布の帯だそうで、”いい帯だ!”そうです。帯締めも綾竹からむしですっきりと・・

着物、帯とも母から譲り受けたもの                       

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2009年6月 6日 (土)

ああ、また雨・・/柳家権太楼独演会へ

単衣の季節になった途端、雨、雨・・まさかもう梅雨入り宣言はしてないですよね。よって完全装備で出かけました。幸い温度も低めで、雨コートをきても暑くない。塵除け兼用に作った紗の道中着、今年は大いに活躍しそうです。にぎわい座も近頃着物姿の人をちょくちょく見かけるようになりました。この季節に着物を着る人はかなり着物になれた人だとは思いますが、若い方から中年まで場内を着物で歩く姿はやはりよい意味で一目を引きます。着物愛好家としてはまずこのような日本の古典芸能を見せる場での着物の浸透を期待しています。

さて本日の権太楼師匠のだしものは「お菊の皿」「厩火事」そして中入り後に「粗忽の釘」の三題。初めての「お菊の皿」はこわーい怪談ものか、と思っていましたが、なんとなんとおなかがよじれるほどの滑稽さ。さすがに”寄席の爆笑王”といわれる権太楼師匠、三題とも館内が笑いに包まれる熱演振りでした。師匠の着物も粋で垢抜けていますね。話し終わって立ち上がるときの仕草の粋さと男の色気。江戸の粋さをしっかり身につけた本物の噺家とお見受けしました。次回の9月公演も是非観てみたいと思っています。Photo

Photo_2 本日の着物はたった2枚しか今の所持っていない単衣のうちの一枚。夏紬(塩沢?)に黒地に秋の花萩をあしらった絽の染帯。帯締めを絽縮緬、帯揚げを綾竹からむしにして季節感を大切に・・

雨が降っていましたので、紗のレインダスター(道中着)を着て行きましたPhoto_3

着物:夏紬 母から譲られたもの 帯:萩紋の絽の染帯(渋柿庵) 紗の道中着:矢代仁

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2009年6月 3日 (水)

単衣本番!/第4回 三三背伸びの十番へ

Img_2409 6月3日ともなると多少涼しかろうともう単衣に衣更えです。今年はここのところ気温が下がり、季節が夏に変わったことを実感できない日が続いています。といっても今日の落語へのお出かけは袷というわけにはいかず、珍しくテンションの上がらない衣更えになりました。

三三の落語会は今回で三回目。着物愛好家の目から見るとこのところかなり売れていて多くの人に観られる立場になっているせいか、どんどん着物のセンスも磨かれてきている様子。席が後のほうだったのではっきりはしませんが、中入り後の着物は黒の羽織に濃い目の紫の絽の着物。絽はちょっとまだ早いようなきがするのですが、男性の場合これでよいのでしょうか。おもしろいことに落語家も売れてきて多くの人の目に触れるようになるとどんどん着るもののセンスもよくなってくるようです。小朝とか文珍とかはその典型ですね。談春もかなりセンスがよい。着るもののセンスがよいと高座に上がるときの雰囲気から違ってきます。その点ゲストの白鳥はあはは・・でした。落語もあははだからいいのかな。

今日の演目は三三が「蒟蒻問答」と「船徳」白鳥が”今日は古典で勝負”ということで「ねずみ」 前座の「たらちね」が終わったあと、余り年代の違わない三三が出てきて話し出すとぐっとしまって引き込まれ、やっぱりその力量の違いに驚かされます。この若さでこの実力は本当に将来が楽しみ。背伸びの十番と銘打っているように毎回大ねたに挑戦していて、時にはかなり苦しいと思うこともありますが、間違いなく先々には落語界の実力者になる人でしょう。でも私としてはまだこの人の十八番がなにかつかめません。ちょっと色っぽいお話も聞いてみたいなとも思います。

白鳥は新作の人らしいのですが、今日は珍しく古典で勝負とか。ただし、この「ねずみ」完全な白鳥風古典。これはこれなりにかなり笑えました。こういう落語家も一人はいてもいいのでしょうね。

Img_2405  Photo          さて今年の初単衣は蚊絣の本塩沢に白の縞柄の帯。お召しである本塩沢は肌触りがさらさらとしていて湿気の多くなるこの時期には最適。半襟は錦繍(きんち)にして季節感を・・この半襟は着用時期が5月の20日過ぎから6月の20日ごろまでという超贅沢な半襟。こういうちょっとの間のおしゃれを楽しめるのが着物好きにはたまらないですね。

着物:本塩沢(林工房) 帯:母から譲られたもの 帯締め:平田組紐

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